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塗料の防水機能が低下すると……

塗料の防水機能が低下すると……

塗装を行うことで『塗膜』が形成されます。
塗膜は、劣化すると塗料に含まれていた効果が低下し、みるみるうちにボロボロになってしまいます。
塗膜は、お家を守る上で重要なものなのです。
このページでは、様々な効果がある中でも『塗料の防水効果』について触れていきます。
塗装の防水効果が低下すると、どのような現象が起こるのでしょうか?

塗料のグレードやランクと、劣化との関係

どんなに耐久性が高い塗料で、強靭な塗膜を作りだせたとしても、必ず劣化は起こります。
塗料のグレードやランクは、劣化が起こるまでの期間が長いか・短いかで決まると考えて良いでしょう。
さらに言うと、メンテナンスフリーの塗料は存在しません。

防水機能が低下すると建物はどうなる?

01. 塗装完了直後はしっかりした防水効果あり

外壁・屋根ともに塗り立ての状態であれば、雨が降っても建物の中に漏水することはなく、しっかり防水効果を発揮してくれます。

02. 時間が経つにつれ、ツヤがなくなる

始めに劣化現象が現れるのは『ツヤ』です。
塗料の中には、ツヤあり/ツヤ消しとありますが、ツヤあり塗料を塗ったとしても、数年ほどでツヤはなくなってしまいます。
これが、1番最初に起こる劣化の兆候です。

03. 防水効果がなくなり、湿気を帯びることが増える

ツヤが消えると、塗装の防水機能が少しずつ低下します。
水をはじく力が徐々に薄れてきた外壁には、少しづつ水や湿気が溜まりはじめます。
湿気を帯びた外壁が乾くことにより、外壁自体に歪みなどの不具合が生じます。

04. 外壁の歪みが大きくなり、小さなクラック(ひび割れ)が生じる

クラックの生じた外壁

外壁の歪みが大きくなったり、湿潤と乾燥を繰り返すことにより、外壁にヘアークラックという小さなひび割れが生じます。
サイディングであれば、外壁目地に施されているコーキングにも亀裂が発生します。

弾力性のある塗料であればクラックは起きにくいもの。
ですが、塗料自体の劣化が進行しているので、それでも遅かれ早かれクラックは発生します。
この小さなクラックから漏水が徐々に始まり、次第に悪化していくのです。

クラックが生じていない場合でも、塗膜が薄くなった箇所から漏水は始まります。
雨の日に、水を吸って色が変わったコンクリートを見たことがあるかと思います。
コンクリートに限らず外壁には同じ力がありますので、塗膜が薄くなった箇所やクラックからどんどん水を吸い込んでしまいます。
それを防いでいたのが、塗料表面の塗膜だったのです。

05. 外壁のクラックやコーキングの亀裂が大きくなる

クラックなどの補修を行わずに放置していると、みるみるうちに傷は大きくなります。
虫歯は治療をしないと治らないように、外壁のクラックも放置したままでは直りません。

ここまでの例は、前回の外壁塗装後から10年以内に起こることです。
新築であれば、使用塗料にもよりますが7年ほどで起こると考えて良いでしょう。

この状態ですぐさまメンテナンスを行っていれば、被害は最小限で済み、直接的な影響もほとんどありません。

06. 内部の防水材や防水シートにまで水が到達

外壁に用いられた防水材

大きくなったクラックやコーキングの亀裂補修を行わずにいると、内部の防水材や防水シートまでにも漏水してしまいます。
防水材や防水シートは、名前の通り水を防ぐためのもの、漏水した水を寄せつけない仕様です。
この段階で放っておいてたとしても、直ぐに影響を及ぼすことは少ないかもしれません。

ですが、防水シートにも寿命があり、常に水が当たっていれば、長いはずの寿命も縮んでしまいます。
また、シート自体にほんのわずかな隙間もないとは言えませんので、そこからさらに内部まで水が侵入する可能性があります。

07. 建物内部の劣化

雨染みの起こった天井

外壁の大きなクラックは、様々な箇所から漏水するので、防水シートだけでは防げなくなります。
防水シートすらも突き破り、更に深くまで水が侵入してしまうと、建物内部の劣化が始まります。
そして、結露や蒸気が発生し、防水シートの内側にあるコンクリートや鉄筋、木材の劣化がどんどん進みます。

08. 住宅の土台や基礎部分まで劣化

それでもまだ放置していると、今度は住宅の土台部分・基礎部分にも劣化してしまいます。
もちろん、漏水や湿気などがなくても経年劣化は生じますが、倍以上のスピードで劣化が進みます。
ここまでひどくなると、台風やちょっとした地震で建物が崩れてしまうかもしれません。
防水機能の低下を放っておくことで、居住不可能なレベルにまで達してしまうのです。

まとめ

外壁塗装・屋根塗装は、常に雨風に晒され常に過酷な状況の中で戦い、お家を守ってくれています。
放置は良い結果に繋がりません。
定期メンテナンスや、塗装のSOSサインを見逃さず、より良い住まい作りを行いましょう!