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ウレタン防水に多い施工不良

ウレタン防水に多い施工不良

防水施工には、ウレタン防水やシート防水・アスファルト防水など色々な工法があり、既存下地に適した施工が施されます。
このページでは、その中でもウレタン防水で起こる施工不良についてご紹介いたします。
施工不良にもいくつか種類がありますが、ここでご紹介するのは『硬化不良』についてです!

ウレタン塗膜の硬化不良

ウレタン防水施工の様子

仕上がった防水面の上を歩いたら足跡がついてしまったり、防水材が触れた箇所についてしまうなど、防水材がしっかりと硬化していないことを、硬化不良と言います。

防水材には、1液性のものと2液性の2種類があります。
1液性の場合は硬化不良になることは少ないのですが、2液性の場合は硬化不良が生じるケースが多くあります。

硬化不良が生じた場合、後から固める等の方法がありませんので、全て撤去し、イチから施工し直すしかありません。
全面撤去となるとかなりの時間と労力がかかり、材料も倍かかってしまう……など、とても面倒な作業です。
1層目で硬化不良が生じた場合、通常通り2層目を行っても、硬化不良の起こっている1層目を撤去してからでないと、再び施工不良を起こしてしまう可能性もあります。
他にも、防水材だけでなく、2液性のトップコートが硬化不良を起こしているケースもあります。

1液性のものは、2液性の材料よりも硬化が遅いため、硬化不良に思われることがありますが、単に硬化が遅いだけですので、問題ありません。
硬化の遅い1液性防水材を使用する際には、指定の硬化促進剤を使用する必要があります。

硬化不良の原因

硬化不良は、手抜きだけが原因とは限りません。
防水材の扱いを間違っていたり、手順は正しくても何かしらの要因で硬化不良が生じる場合もあります。

膜厚のつけすぎ

ウレタン塗膜は、材料メーカーによって規定された膜厚があります。
防水材を2回に分けて塗り重ね、規定膜厚を確保するのが、本来の施工方法です。

ですが、「とにかく厚く塗布したほうが良い」と勘違いし、1回の塗布で2回分の厚みをつけてしまいがちです。
これが、硬化不良の原因となります。

防水材を硬化させるには、乾燥時間が必然ですが、厚みが2倍になれば乾燥時間は4倍ほど長くなります。
その結果、表面は硬化しているけど中身は全く硬化していない、という状況になってしまうのです。

分量の間違い

2液性の防水材を使用した際に多く起こるのが、分量の間違いです。

2液性の防水材は、『主剤』と『硬化剤』という2種類に分かれています。
この2つの液体を混ぜ、攪拌することで初めて硬化することができるのです。
使用する材料によって、『2:1』『3:2』など、メーカーが指定している比率の分量があり、それに従って2つの液体を混ぜなくてはなりません。
これは、2液性のトップコートでも同じです。

合わせる比率を、主剤と硬化剤が1:2で合わせなくてはいけないところを反対の比率で合わせてしまったり、1:1にしてしまったり……。
分量を少しでも間違えてしまうと防水材は硬化できず、どれだけ綺麗に仕上げていても硬化不良が生じてしまいます。

攪拌の不足

1液性の防水材を使用した際によく起こる硬化不良の原因です。

主剤と硬化剤を規定の分量通り合わせたとしても、2つの液体をしっかりと混ぜることができなければ、防水材は硬化できません。
攪拌器という電動工具を使用しても、攪拌が足りなければ、硬化不良は起こってしまうのです。

乾燥時間の不足

気温の低い日に施工をすると、乾燥させるためのオープンタイムが長くなり、硬化不良が起こりやすくなります。

防水材には、冬用・夏用と季節により材料が分かれています。
誤まって、冬場に夏用の材料を使ってしまうと全く硬化しません。

施工時期や施工日によって材料を使い分けたり、硬化促進剤を混ぜることで回避できます。

まとめ

施工不良が起こってしまうと、防水層を全て剥がしてイチからやり直しになるため、膨大な時間と手間がかかってしまいます。
ラクストでは、メーカーが規定している1回1回の膜厚を守り、適正な分量をしっかりと混ぜ合わせ、適切な乾燥時間を設けていますので、安心してご依頼ください。

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